世界の会議、航空無線、研究論文、など…気づけば多くの場面で英語が使われています。
では、英語はいつから世界共通語と呼ばれるようになったのでしょうか?
そして、世界には数千もの言語があるのに、なぜ英語が選ばれたのでしょうか?
今回は「英語が世界共通語になったのはいつから?その理由は?」というテーマについてお話ししていきます。
世界中で広く使われている英語ですが、そもそもなぜ英語が世界共通語として定着したのか?
その歴史はどのように進んできたのか?
英語の歴史やその普及理由についてもご紹介していきます。
Youtubeで当記事の要約ショート動画が見れます!
英語が世界共通語になった始まり
- 英語が世界共通語になったのはいつからですか?
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英語の世界的な広がりは17世紀から始まりました。
英語が世界へ広がり始めた最初の大きなきっかけは、17世紀の大英帝国の植民地拡大になります。
北米、インド、アフリカ、オセアニアなど多くの地域で、行政・教育・法制度に英語が採用されました。
19〜20世紀|植民地支配で英語が浸透
19世紀になるとイギリスは世界最大級の帝国となり、「太陽の沈まない国」と表現されるほど広大な地域を支配しました。
その結果、英語は行政言語・教育言語・商業言語として各地に定着していきます。
第二次世界大戦後|英語の地位が決定的に
戦争後、アメリカ合衆国が政治・経済・科学・軍事の中心になり、英語は国際社会における主要言語としてさらに強く使用されるようになりました。
21世紀|インターネットとグローバル化が加速
IT産業、科学論文、オンラインサービス、SNSの多くが英語を基本とし、英語は世界中で「共通語」として日常的に使われています。

いま世界で英語を話す人のうち、ネイティブより第二言語話者の方が多いと言われているんです。


英語だけが世界共通語になった4つの理由
- なぜ英語だけが世界共通語になったのですか?
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複数の歴史的・政治的・経済的要因が重なっています。
それでは、4つに分けて理由を詳しく見てみましょう!
理由①|大英帝国の植民地政策による普及
イギリスは植民地統治の中で、行政・教育・法律に英語を採用してきました。
そのため、植民地にされた国々では学校教育や公的文書の言語として英語が定着しました。
理由②|産業革命でイギリスが世界の技術中心になった
18世紀後半〜19世紀の産業革命によって、イギリスは工業・輸出の中心国となりました。
国際取引に関わる国は英語を理解する必要がでてき、経済的な理由で英語が広がりました。
理由③|第二次世界大戦後のアメリカの影響
戦後、アメリカは世界で重要な地位を占めるようになります。
国際貿易・科学研究・軍事協定・国際機関など、多くで英語が使用され、英語の国際的重要性は固定化しました。
理由④|メディア・IT・文化の世界的拡散
映画(ハリウッド)、音楽、インターネット、テクノロジー企業(Google・Apple・Microsoft など)、
世界の文化の多くが英語圏から発信され、自然と「国際標準語」として浸透しました。


英語の歴史
英語の歴史は、古代から始まります。
古代ローマ帝国のラテン語に起源を持つ英語は、中世に入ると、北欧神話やアングロサクソンの文化を取り入れるなど、多様な文化的影響を受けました。


また、英国の国家としての形成とともに、英語は発展。
近代以降は、前途したように、植民地支配、第一次・第二次世界大戦、そして今日のアメリカの影響を受け、世界共通語としての地位を確立しました。
しかし、それでも英語が簡単な言語ではなく、その表現や書き方にも地域的な差があるため、英語学習にはさまざまな課題があります。
英語学習の背景と問題点とは
現在では、英語は国際ビジネスや学術分野、観光業などで広く使用されています。
そのため、英語が世界共通語として広まっている今日、多くの人々が英語を学ぶ必要性を感じています。
しかし、英語圏以外の国々では、英語に苦戦している人々が多く存在しています。


英語教育が文法中心主義になっていることや、聞く・話す練習が不足していることなど、問題点もあるのが現状です。
また、英語教育におけるEFL(English as a foreign language)とESL(English as a second language)の違いも指摘されています。
英語学習においては、文法だけでなく、コミュニケーションスキルの習得も重要であることは忘れてはいけません。



英語学習の方法やシステムに関しては、見直しの余地があるのかもしれませんね。
英語の表現や書き方の地域差
英語は世界共通語として広く使われていますが、地域によっては表現や書き方が異なることがあるのはご存知でしょうか?
アメリカ英語とイギリス英語では、単語の綴りや発音、表現が異なる場合があります。
「色」を意味する単語は・・・
アメリカ英語では「color」と綴ります。
イギリス英語では「colour」と綴ります。
また、オーストラリアやカナダなど英語を公用語とする国々でも地域差があることがあります。
そのため、国際的なビジネスや学術界で英語を使う際には、地域による違いに注意しなければなりません。
しかし、地域による表現の違いがある反面、英語では国境を越えたコミュニケーションが比較的容易になっているという利点もあります。



表現が違っていても、相互理解できるのが英語の特徴ですね。


引用元:PERMIAN BASIN
引用元:ENGLISH LANGUAGE USAGE
まとめ
英語が世界共通語になった理由は、歴史・経済・文化が積み重なった結果です。
イギリスの植民地支配、産業革命、戦後のアメリカの影響、そしてインターネットの普及・・・
そうした流れの中で、英語は世界中で使われるようになりました。
いまではビジネスや研究、テクノロジー、映画や音楽など、あらゆる場面で英語が活躍しています。
母語が違ってもコミュニケーションが取れる言語として、今後も必要とされ続けるはずです。
そして正直なところ、こうして背景を知ると、「やっぱり英語は避けて通れないんだな…!」と感じますね。
引き続き、できることから英語学習を続けていきたいと思いました。










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