今回は愛玩動物とペットの違いについてお話ししたいと思います。
多くの人が「愛玩動物」と「ペット」を同じ意味で使っていますが、実際にはどうでしょうか?
このブログでは、愛玩動物とペットの違いについて解説し、それぞれの呼び方の意味も説明します。
あなたは愛玩動物とペット、どちらが好きですか?
愛玩動物とペットの違い
愛玩動物とペットには何が違うのでしょうか?単に呼び方の違いだけでしょうか?
実際には、これらの用語には微妙な違いがあります。
愛玩動物は、人が飼育して愛でることを目的としている動物を指します。
愛玩動物は遊び相手、癒しの相手、寂しさを紛らわす相手として飼われることが多いです。
ペットは、家庭で飼われている動物のことを指します。
ペットは、飼い主が家族の一員と考えていることが多く、親密な関係が築かれます。
このような微妙な違いがあるため、二つの用語を区別することで、動物と人との関係について考えることができます。
ただ、日本では愛玩動物とペットを同じように扱っていることも多く、上記のニュアンスで区別している方は少ないかと思います。
この愛玩動物とペットの違いについてもう少し見ていきましょう!
用語の区別「愛玩動物」と「ペット」
用語の区別としては「愛玩動物」と「ペット」は、日本では法律上、明確な区別があります。
愛玩動物とは、法第2条第1項において、獣医師法(昭和24年法律第186号)第17条に規定する飼育動物のうち、犬、猫、その他政令で定める動物と規定されています。
※出典:環境省 愛玩動物看護師法に関するQ&A 「問2-3 愛玩動物看護師法に規定する愛玩動物にはどのような動物が含まれますか。」より
この「その他政令で定める動物」とは、施行令第1条において、愛玩鳥(オウム科全種、カエデチョウ科全種、アトリ科全種)と規定されました。
※出典:環境省 愛玩動物看護師法に関するQ&A 「問2-4 愛玩動物看護師法の愛玩動物にウサギや亀は含まれないのですか。」より
つまり日本では上記の動物たちを愛玩動物としているのです。
ペットとは、一般的に家庭で飼育される動物を指します。愛玩動物である(犬・猫・愛玩鳥)はペットに当てはまりますし、それ以外の家庭で飼育されている動物たちもペットとされています。
この用語の違いについて、文化的および歴史的な背景もあり、深く掘り下げることができます。
愛玩動物とペットという言葉の文化的および歴史的ルーツ
より深く掘り下げると、愛玩動物とペットの呼び方には文化的および歴史的ルーツがあります。
日本では古くから犬や猫が人間の身近な存在として飼われ、彼らは家族の一員として扱われてきました。
そのため、犬や猫を愛玩動物と呼ぶことが一般的であり、家族の一員として特別な扱いを受ける存在として愛されています。
ペットという言葉は、西洋文化から日本に入ってきたものであるため、愛玩動物とは若干異なるニュアンスがあります。
しかし最近では、ペットという言葉は愛玩動物も含む総称の呼び方として、使われていることもあります。
日本では「愛玩動物」と「ペット」の法的区別はありますか?
日本では、「愛玩動物」と「ペット」の用語としては法律上区別されますが、対象動物としては法律上同じ扱いを受けます。
「動物の愛護及び管理に関する法律」などの法律により、飼い主は動物に対して適切な飼育をしなければなりません。
動物愛護管理法の基本原則として、下記を定めています。
“すべての人が「動物は命あるもの」であることを認識し、みだりに動物を虐待することのないようにするのみでなく、人間と動物が共に生きていける社会を目指し、動物の習性をよく知ったうえで適正に取り扱うよう定めています。”
また、身体障害者補助犬法では、特定の犬種を身体障害者の補助犬として扱い、積極的な支援を行うことが定められています。
つまり、法律上「愛玩動物」と「ペット」の区別はありませんが、対象動物の扱いには適切なルールにより区別が存在します。
飼い主は法律を守り、動物たちを大切に育んでいくことが求められます。
愛玩動物についての知識を深めたい方は、国家資格でもある愛玩動物看護師法の資格取得を目指してみるのもいいかもしれません!
まとめ
「愛玩動物」と「ペット」は一般的に同じ意味で使われますが、法律上では一部の動物については区別があります。
しかし、この呼び方の文化的および歴史的ルーツから考えると、その差異もわずかなものであると言えます。
ペットを飼う心理については、人間が動物を飼うことで癒されたり、ストレスを解消できるという研究結果があります。
愛玩動物とペットの呼び方は人それぞれであり、大切に育てるという気持ちがあれば、どちらでも構いません。
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