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既読スルーに焦らないのは、自分も既読スルーをする人だった。100人に聞いた

既読スルーに焦らないのは、自分も既読スルーをする人だった。100人に聞いた

送ったメッセージに既読がついた。でも、返信がこない。

あの時間、なにをしていますか。わたしは送った文章を読み返します。変なことを書いていないか。急かしているように見えないか。何度も。

相手はたぶん、なにも考えていません。頭ではわかっているのに、止まらない。この「止まらなさ」がどこから来るのか知りたくて、100人に聞きました。

結論を先に言うと、いちばん焦っていないのは、自分もよく既読スルーをする人たちでした。

目次

まず、何時間で「スルーされた」と判定しているのか

「既読がついてから返信がないとき、どれくらい空いたら『既読スルーされた』と感じますか?」への答えです。

どれくらい空いたら「スルーされた」と感じるか人数
30分以内2人
1時間くらい6人
3時間くらい4人
半日(12時間)くらい21人
1日(24時間)くらい27人
2〜3日15人
それ以上たっても気にならない12人
不明・無効13人
数字は人数です。100人にきいたので、人数がそのまま%になります(2026年8月調査・詳細は記事末)

境目は「半日から1日」に集まりました。合わせて48人です。この時間を超えると、多くの人の頭のなかで判定が下ります。

誰も決めていません。LINEの利用規約にも、マナー本にも、「12時間以内に返信すること」なんて書いていない。それでも、境目はほぼ揃っている。

その判定が頭のなかでどう進むのかを、そのまま書いてくれた人がいました。

たいていの返信は既読になって数分ですが、誰でも仕事などですぐ返信できるわけではないと思うので、その後しばらく返信が来ない場合は「今はスマホ触れないので目を通しただけで返信はできないのだろう」と思います。それで半日経って返信がなければ「さすがにもう待っても来ない、スルーだろう」と思います。

50代・女性・自営業

「さすがに」。この言葉に、判定の基準が全部入っています。何を「さすがに」と感じるかは、人によって違うはずなのに。

しかも、基準は相手によっても動きます。

相手による。普段から既読スルーが多い人であれば「またか」くらいであまり気にしないが、普段は返信が早い人の既読スルーは、何かあったのかと不安になる。

50代・男性・自営業

急ぎの用、直前まで既読返信が早かったのに急に反応無しになったら戸惑う 相手の責任感を不審に思う

40代・女性

同じ「半日」でも、いつも早い人の半日と、いつも遅い人の半日はまったく違う。わたしたちは時間を測っているようで、じつはその人のいつもとの差を測っています。

ところが、58人が「自分もやる」と答えている

同じ人たちに、続けてこう聞きました。「あなた自身は、既読をつけたまま返信しないことがありますか?」

よくある

12人 / 100人

たまにある

46人 / 100人

ほとんどない

29人 / 100人

「よくある」と「たまにある」を足すと58人。やられて悩んでいる人と、やっている人が、同じ100人のなかにいます。というより、かなりの部分で同じ人です。

ここまでは「まあ、そうだよね」で済む話です。おもしろかったのは、この2つを掛け合わせたときでした。

自分もよくやる人は、ひとりも焦っていなかった

「自分もスルーするか」で3つのグループに分けて、それぞれが何時間でスルーだと判定するかを見ます。

自分も既読スルーを3時間以内に
スルーだと感じる
何日たっても
気にならない
よくある
12人
0%41%
たまにある
46人
21%4%
ほとんどない
29人
6%17%
数字は、それぞれのグループの中での割合です(不明・無効の13人を除いた87人が対象)

自分もよく既読スルーをする12人のうち、3時間以内で「スルーされた」と判定した人は、ひとりもいませんでした。そのうえ41%が「何日たっても気にならない」と答えています。

そういう人の言い分は、驚くほどはっきりしています。

自分自身大概返信が遅く、既読スルーもするので、他人のことは言えないし気にしない。

50代・男性・会社員

忙しいんだな、移動中かな、と思う。自分も返信に悩んで遅い方だから気にしない

50代・女性

忙しいのか忘れているのだろうと感じます。私も忙しくてたまに返信を忘れるからです。

40代・男性・自営業

既読スルーはお互い様なのでときに気にしていません。ただし、既読すらつかないときは、相手が倒れていないかどうか、心配になるときがあります。

50代・男性・会社員

数えてみると、「自分もやるから」と自分から書いた人が11人いました。聞いてもいないのに、自分の話として書いている。最後の人にいたっては、既読がつかないほうを心配しています。

逆に、自分は「ほとんどやらない」と答えた人の書き方は、こうなります。

その日のうちなら忙しいのかもと思ってあまり気になりませんが、翌日になっても返事をしないというのは自分はしないので、何か嫌なことをしてしまったかなと少し自分を責めてしまいソワソワします。

40代・女性・会社員

1日経過してそれでも返信がなかったら無視されたと思って腹が立ちます。理由は、24時間あったらどんなに忙しくても一言くらい返せるだろうと思うからです。

40代・男性・会社員

「自分はしないので」。「返せるだろうと思うから」。

ふたりとも、自分の基準を相手に当てています。そして、それが破られたと感じている。破られたのは相手との約束ではなく、自分のなかのルールなのに。

自分もよくやる人

0%

3時間以内に「スルーされた」と感じる人は、12人中ゼロ。相手の事情を、経験から知っている。

自分はほとんどやらない人

17%

「何日たっても気にならない」人も17%いる一方で、6%は3時間以内に判定を下す。基準にできる自分の経験がない。

ひとつ正直に書いておくと、「よくある」は12人しかいません。1人動くだけで8%変わる母数です。「0%」という数字は強く見えますが、そのまま世の中に当てはめないでください。それでも、書いてある理由まで読むと、偶然ではないと思えました。

責めているのは、相手ではなく自分だった

「既読スルーされたとき、どう感じますか。そう感じる理由も一緒に書いてください」という自由記述を、ひとり1つずつ分類しました。

既読スルーされたとき、頭に浮かぶこと人数
相手は忙しいのだろう、と考える23人
何も感じない17人
自分が悪かったのではないか、と不安になる15人
無視された・後回しにされたと感じる9人
寂しい・悲しい8人
その他15人
不明・無効13人
自由記述を1人1つに分類しました。数字は人数です

いちばん多いのは「相手は忙しいのだろう」の23人。ここに「何も感じない」17人を足すと40人で、4割は、そもそも何も起きていません。

その4割の人たちは、こう書いています。

相手は了解したものと考えるので、そこまで気にしたことはありません。

40代・男性・会社員

特に何も思わないが、相手の状況があまり良くないのかなとも感じる。平穏であればいつかは何らかの返信があると考えるので

60代・女性

返信が必要な内容の場合、まだ相談中なのかなとか予定がわからないのかなとか思うだけで、特別気にならない。返信不要な内容の場合も、相手がこれで話を終わらせようとしてるんだなと思うだけで、気にならない。

20代・女性・会社員

「相手は了解したものと考える」。返信がないことを、拒否ではなく同意として受け取っている人がいる。同じ画面を見て、ここまで違う結論になります。

問題は残りです。相手を責めている人(無視された・後回しにされた)は9人。それに対して、自分を責めている人は15人。相手を責める人より多い。

すぐ不安になってしまう。何か悪いことを書いたかなとか気になってしまって、数日考えてしまう。

40代・女性

親しい友人だった場合、自分が何かしてしまっただろうかと気になる。

20代・女性・学生

半日返信がないと、何か気に触ることを言ってしまったかな?と心配になります。追撃メールは性格的に出来ません。

40代・女性

数日考えてしまう。追撃メールは性格的にできない。誰にも怒られていないのに、ひとりで裁判をやって、ひとりで有罪判決を出しています。

一方で、9人しかいない「相手を責める側」は、こう書いています。

そういう人なんだと思う。自分には興味がなく、自分のためにさく時間も労力も惜しいのだろうと思うから。

40代・女性・会社員

意図的にしていることは間違いないので、どういった意図でスルーしているのかをついつい考えてしまう。

30代・男性・会社員

めんどくさいとか、どうでもいいと思われているのかなと思って、今後はあまり送らないようにしようと思う

40代・女性・会社員

「意図的にしていることは間違いない」。ここから始めてしまうと、あとはもう意図を推理するしかありません。そして3人目のように、次から送らなくなる。本人には最後まで伝わらないまま、関係のほうが先に減っていきます。

いちばん強かったのは、この人でした。

グループLINEなら1人でも返信があれば他の人の既読スルーは気にならない。自分もよくする。一対一でのスルーはさすがに無視されたと思いストレスになる。親しい相手なら催促し叱責する。

70代・男性

叱責。ここまで来ると、いっそすがすがしい。少なくともこの人は、ひとりで抱えて数日考えたりはしていません。

焦らない人は、全部を気にしないわけではなかった

自由記述を読んでいて、もうひとつ気づいたことがあります。87人のうち13人が、「メッセージの内容によって切り替えている」と書いていました。聞いていないのに、自分でそう書いている。

返答が欲しかったり、用件があったときスルーされると、なぜ返してくれないのか、迷惑だったのかと不安になる。スタンプやどうでもいい短文のときは全く気にならない。

50代・女性・会社員

メッセージの内容によりますが、返信する必要がないものに何の返信もないのは全く何も思いません。スケジュール調整など返信が必要なものに返信が3日以上ないのは忘れているかなくらいには思うのでフォローアップを入れます。

30代・男性・会社員

至急の内容でない限り、相手の生活リズムがあるのであまり気になりません。急ぎであれば電話します。

40代・女性・会社員

この人たちは、既読スルーを「全部気にしない」わけではありません。気にする対象を絞っている。返事がいらないものは最初から待っていないし、返事がいるものは待つのをやめて自分から動く。

じつは、自由記述のなかで電話をかける・もう一度送る・催促すると書いた人が9人いました。彼らは待っていません。待つのをやめた人は、悩む時間もなくなります。

逆に、いちばん長く苦しんでいたのは「追撃メールは性格的に出来ません」と書いた人でした。動けないから、考えるしかない。

年齢や性別では、まったく説明がつかなかった

焦りやすい人には、どんな傾向があるのか。3時間以内に「スルーされた」と判定する人の割合を、属性で割ってみました。

属性3時間以内に「スルーされた」と感じる人
男性(43人)16%
女性(44人)11%
20代(8人)12%
30代(20人)15%
40代(27人)18%
50代(25人)12%
数字は、それぞれのグループの中での割合です(不明・無効の13人を除いた87人が対象)

ぜんぶ11〜18%のあいだです。男女差も、年代差も、ありませんでした。「若い子はすぐ既読を気にする」も「おじさんは返信が遅くて平気」も、この100人では出ていません。

唯一、差が出たのは職業でした。

職業3時間以内に
スルーだと感じる
自分も既読スルーを
する(よくある+たまに)
自営業・フリーランス(18人)5%77%
会社員・公務員(41人)17%75%
無職・専業主婦(主夫)(20人)20%50%
数字は、それぞれのグループの中での割合です(7人以下の職業は省いています)

自営業・フリーランスは、18人中1人しか3時間以内に判定していません。いちばん待てる人たちでした。

ただ、これを「自分もやるから待てる」だけでは説明できません。自分もやる割合は会社員75%・自営77%でほぼ同じなのに、焦る割合は17%と5%で3倍違います。相手の返信が遅いのが日常、という仕事の性質のほうが効いている気がします。もっとも、自営業は18人なので、これも傾向どまりです。

既読は「読んだ」しか言っていない

ここからは、データではなくわたしの考えです。

今回いちばん腑に落ちたのは、この一行でした。

今は忙しいんだなぁと理解する。伝えたい内容を見たという事実(既読)だけあればそれ以上は望まない。よってスルーされた…という概念はない。と言うか…「既読スルーされた」こちらからの押し付けだと思う。

50代・女性

既読という機能が伝えているのは「読んだ」だけです。そのあとに続く「なのに返さない」は、全部こちら側で足している。足したうえで、足した内容に自分で傷ついている。

では、どうすれば足さずに済むのか。今回のデータが出した答えは、たぶんこれです。自分が既読スルーをしてみること。

やってみればわかります。悪意なんて1グラムもない。手が離せなかった、返事を考えていた、あとで返そうと思って忘れた。それだけです。その「それだけ」を自分の側で経験した人が、相手にも同じ「それだけ」を認められるようになる。0%という数字は、そういうことだと思っています。

もうひとつ、時間が解決してくれるという声もありました。

メール全盛時代に、メールの返信がないことがちょくちょくあり、最初は気にしていたのですが、段々返信しない人もいることに慣れていきました。その流れで、LINEで既読スルーされても、忙しいか面倒なんだろうと思うくらいで、特に気にならないです。

50代・女性

慣れる。身も蓋もないですが、これがいちばん確実なのかもしれません。

わたしはこれから、返信を1日寝かせてみようと思います。相手のためではなく、自分のためにです。やる側にまわった人からしか、この焦りは抜けないらしいので。

調査の概要と、正直な限界

調査概要
実施:2026年8月/クラウドソーシング(ランサーズ)のタスク形式で回収
回収数:100人(うち意見として数えなかった「不明・無効」13人。記事中の数字はすべて100人を分母にしています)
回答者:女性44人・男性43人・不明13人/平均44.8歳(中央値46歳・不明14人)/20代8人・30代20人・40代27人・50代25人・60代5人・70代1人
職業:会社員・公務員41人/無職・専業主婦(主夫)20人/自営業・フリーランス18人/パート・アルバイト7人/学生1人/不明13人

「不明・無効」の13人は、全設問で最短の選択肢を選び自由記述が実質無回答だったもの10人と、生成AIに書かせたと判断したもの3人です。この13人を消して87人で割り直すと数字が実際より大きく見えるので、母数は100人のまま据え置き、各表に「不明・無効」として残しました。

限界も書いておきます。この記事のいちばんおもしろい数字(自分もよくやる人の0%)は、12人しかいないグループから出ています。また、クラウドソーシングの登録者という時点で、在宅で働く人・フリーランスに寄っています。「日本全体の傾向」ではなく「100人がこう答えた」として読んでください。

それでも、既読がついたまま止まっているあの画面の前で、相手を責めている人より自分を責めている人のほうが多かったことは、覚えておいていいと思います。もしあなたが今その画面を見ているなら、悪いのはたぶん、あなたではありません。


この調査では、職場の言葉づかいについても聞いています。「了解です」は目上に失礼という、あのルールの話です。こちらも、怒っている人はほとんどいませんでした。

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サイト運営者のカツです。
私は2017年9月からフリーランスとして活動しています。
主に、Webサイト制作やデザインのお仕事などを行っています。
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