フリーランスの「相場」は誰の基準か？現実を見よう

SNS運用やデザイン制作を外注しようと調べると、よく目にする「相場」という言葉。でもその価格、本当に誰でも当てはまるのでしょうか？

この記事では、実体験をもとに“相場”の正しい捉え方と注意点を解説します。まずはよくある質問から確認してみましょう。

SNS運用やデザイン制作の「相場」は誰が決めているの？

実績やスキルのあるプロが成果に基づいて提示している金額です。初心者や実績のない人が同じ価格を出しても、信頼がない限り説得力はありません。

フリーランス初心者でも相場通りの金額を提示していい？

原則としてはNG。まずは実績を積んで信頼を得ることが先決です。実力が伴ってこそ、相場という言葉が使えます。

SNS運用代行の相場って具体的にはどのくらい？

目安としては月額3〜4万円程度。実績ある企業やフリーランスがこの価格帯で投稿、分析、コンサルなどを行っています。

実績が少ない人に依頼するとどうなる？

結果が出ない可能性があります。実例では2人で投稿やいいね周りをしても、2ヶ月で100人増加と微妙な成果に終わりました。

デザインの相場も実力に比例する？

はい。Canvaのテンプレートと大差ないレベルで1枚3万円などと提示されても、プロの価格とは言えません。クオリティと成果が伴ってこそ妥当な価格になります。

実績がない人はどうすれば信頼を得られる？

まずは報酬を抑えてでも仕事をこなして実績を作り、成果を出すこと。徐々に評価が積み上がれば、自然と報酬も上がっていきます。

フリーランス市場の「相場」は実績者が基準

フリーランスのデザイナーやSNS運用担当者に仕事を依頼する際、よく出てくるのが「相場」という言葉。ネット上には「ロゴ制作は〇万円」「SNS運用は月〇万円」など、多くの料金目安が紹介されています。

しかしこの相場、多くの場合は実力がある人や実績のあるフリーランスが提示している金額です。

つまり、過去に成果を出し依頼者から信頼されてきたからこそ、その金額で依頼が来るのです。

実績ゼロの人が「相場」を口にする危うさ

問題は、まだ経験の浅いフリーランスが、ネットで見た「相場」と同じ金額を提示してしまうケースです。

たとえば、スクールを卒業したばかりでポートフォリオも不十分な状態なのに、「SNS運用は月5万円が相場です」と主張されても、クライアント側からすれば納得できません。

「自分のスキルは市場価格で通用する」と思い込むのは、自意識過剰でしかありません。

私は実体験でSNS（Instagram）の運用を依頼していました

当初は実績も経験も無いからと、1カ月8投稿で￥5,000でと提示されたので「実績無いけど費用が安い」という理由で依頼しました。

私が依頼したInstagramのアカウントは、Aさん以外にもう1人違う方（Bさん）にも投稿をお願いしていました。

AさんとBさんの2人で、1カ月で合計30投稿。

これをやってもらい、2カ月間対応してもらった結果は….

2カ月間で合計約100人増加。

2カ月間で、100人増加したことが凄いと思うかどうかは人それぞれだと思います。

正直私は成果としてはダメな方だと思っています。理由は下記。

スクールで学んで「これならフォロワー増加できる！」って内容で挑んで結果がこれ。

つまり、このやり方だとダメだってことなんです。たぶんＡさん一人に作業を依頼して1カ月に8投稿だけをしていたら、フォロワー数の増加はもっと少なかったのだと思います。

ただ、運用はしっかりやってくれていた面は評価して3カ月目も同じ内容で継続依頼をすると…

急にSNS運用の相場を提示してきたんです。結果出てない人間が何を勘違いしているんだ！と私は思いました。

では、SNS運用の1カ月で￥40,000前後で対応してくれるサービスを見てみましょう！

もちろんAさんの提示した金額は高すぎるというわけではない。それは大前提にあるのは理解している。

ただ、「Instagram運用の相場は￥40,000」です！と言うからには最低限でも、同じような金額でしている上記の企業やフリーランスと同等のサービス・結果をもたらす必要がある。それができる人が相場を語れる。

SNS運用代行を「仕事」で請けているのに、他の人との共同作業で2カ月で100人しかフォロワー増加ができないなら相場を語るには値しない。

まずは「実力＝対価」の視点に立とう

プロとしての信頼や実績がない段階であれば、報酬は抑えめでも構いません。むしろ、「まずは結果を出して信頼を得る」というスタンスが、将来の高単価案件につながります。

相場価格で仕事を受けられるのは、その金額に見合った価値を提供できる人です。価格交渉の前に、まずは自分がそのラインに立てているかを冷静に見つめ直すことが大切です。

上記で紹介したSNS運用以外にも、とあるWebデザイナーが「バナーのデザインできますよ！1枚￥30,000くらいで請けます！」と言ってきて、ポートフォリオを見せてもらうと…

いやCanvaのテンプレート集とそんな変わらないやないか！
https://www.canva.com/s/templates?query=%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC

テンプレートの選定・文字量や写真に応じた多少の編集が入るのは大前提で理解している。それでもこのクオリティで1枚30,000円って….Canva有料契約（月額約1,200円）して自分で文字入れ替えした方が早いし安くない？笑 と思えるレベル。

相場を語る前に、相場に値する人になれ

「相場だからこの価格です」と言えるのは、その価格に納得できるだけの実力と成果を積み上げた人だけです。

価格は自由に設定できますが、その価格で受け入れられるかどうかは実力と信頼が伴ってこそ。まずはそのステージを目指しましょう。